草間彌生は、すべてがアートだ その世界は、ひとえに凄すぎる 草間彌生といえば、世界に通じる数少ない日本人アーティストのひとりである。 最近では、その知名度が高くなり、一般人にはかつての岡本太郎と同等か、それ以上となっている。しかし、岡本太郎と違っているのは、現在進行形の現代美術の世界で一線にいることである。これはかなり凄いことだ。 しかも、日本だけではなく、その人気と評価は世界に共通している。むしろ、日本より世界の方が草間彌生を理解しているかもしれない。 なにしろ、50年代に渡米して一躍ネット・ペインティングで注目されたが、日本ではまったく評価されていなかったとか。60年代にはハプニングの女王として一躍前衛の最前線に躍り出るが、これもまた、日本ではいかがわしいものとされた。 当時の日本では、あくまでキワモノという存在感でしかなかった。 日本には、画壇というものが存在している。当時はその画壇