§1 数 と 式 6 恒等式 これから,恒等式,等式,不等式 に関連する説明を行います。それぞれ独立しておりますが,いろいろなところで関連しています。まず,一つ一つの持っている意味を,確認してゆきましょう。 まず,恒等式の説明を行ないます。恒等式 とは, 含まれている文字にどのような値を代入しても,その等式の両辺の値が存在する限り常に成り立つ 等式をいいます。 次に挙げる2つの例は,いずれも恒等式です。 例 (1),(2)において,文字の中にどのような値を代入しても左辺の値と,右辺の値は一致します。このような式を,恒等式と呼びます。 ワンポイント 記号「⇔」は, p→q:pならばq かつ q→p:qならばp が同時に成立つことを 言います。詳細はここ をクリックして下さい。 a,b,c を定数とするとき,次のことが成り立ちます。 ax2+bx+c=0 が x についての恒等式 ⇔ a =