最近はクラウド上でソフトウェアやサービスを提供する形態は非常に多くなっています。この場合、自社のリスクを適正なレベルに抑えリスクをコントロールするための一つの重要な要素は、適切な利用規約を作成して運用することです。 ここでは、クラウドサービスに関する利用規約のポイントや作成・運用上の留意点について、まずは利用規約の法的拘束力などについて検討した後、具体的な条項例も交えて解説いたします。 クラウドサービス利用規約と法的拘束力 問題の所在 クラウドサービスの利用規約では、BtoBを中心に紙面に捺印するという従来の方法も散見されるものの、利用開始前の登録や申込の段階で、利用規約を画面に表示し、ユーザーが「同意」ボタンを押したりチェックボックスをオンにする、などの方法が広く見られます。 では、印鑑もサインもない、そのような方法で、利用規約が法的拘束力を持つのでしょうか。 画面での同意が法的拘束力を