ブックマーク / www8.ocn.ne.jp/~moonston (1)

  • west

    フレデリック・ウェスト 魂の物の闇夜では、時計はいつも明け方の3時だ                  ――F・スコット・フィッツジェラルド「崩壊」より フレデリック・ウェストはまさに「セックス・キラー」の名にふさわしい男だった。 キュルテンと同様、性的に混乱した家庭に育ち、人生を性への妄念に注ぎきったといっても過言ではない。  ロバート・サイモン博士はジェフリー・ダーマーについて語った際、「脳はもっとも重要なセックス器官だ」と述べたが、それはウェストの場合にもそっくりあてはまる。  彼には飽くなき妄想があり、しかも他の殺人者たちとは違い、それを完璧に支持する得がたいパートナーを持っていた。彼自身のである。  彼のローズマリーは彼の犯行に加担しただけでなく、彼の妄念にぴったりと寄り添うかたちで加速し、彼とともに――いや、ときには彼以上に――年々その性癖をエスカレートさせていった。  

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