会社員として10年以上働き続けて、「個人で仕事をする」という選択に強く憧れていた。 組織の息苦しさ、人間関係のストレス、毎日繰り返される無意味な会議や無駄な報告書作りにうんざりし、自由に働きたいという願望が日に日に大きくなっていった。 そして、勢いで会社を辞め、自分ひとりで仕事を始めた。 最初の数ヶ月は確かに新鮮だった。 好きな時間に起き、気が向いたら仕事をする。オフィス通勤も上司への報告も不要な生活は、正直、最初は快適だった。 だが、半年が経つ頃、現実の厳しさを思い知らされた。 営業のために共同で動いてくれていた仲間が突然音信不通になった。 何度電話やメールを送っても返事がなく、最後にはLINEもブロックされてしまった。何かトラブルがあったわけでもないのに、理由すら教えてもらえず一方的に逃げられたことは大きなショックだった。 営業のパートナーが消えたことで、案件獲得が一気に難しくなった。

