[ニューヨーク 16日 ロイター] 米連邦公開市場委員会(FOMC)が16日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準を0─0.25%としたことで、銀行のマージンに圧力がかかる恐れがある。 米連邦準備理事会(FRB)の利下げは、銀行の貸し出し金利低下を意味するが、銀行の資金調達金利はそれほど下がらない。つまり、今回のように貸し出し金利が下がれば、マージンが圧迫されることになる。 ただ16日の株式市場ではこの点は注目されず、景気回復で銀行が恩恵を受けるとの見方から、KBW銀行株指数は10%上昇した。 一部の投資家の間からは、利下げが銀行にとってどれほどの痛みになるのか、市場は理解していないのではないか、との声も上がっている。 シークリフ・キャピタルのジェームズ・エルマン社長は「銀行は収益力が大幅に低下する。これは避けられない。悪い材料だ」と指摘した。 UBSは、貸し出しマージンの低下は米銀