学生のうちに遊んでおけ、という言葉を耳にすることがあるだろう。 大人たちが言うその「遊び」とは、長期で旅に出たり、浴びるように酒を飲んだり、徹夜でマージャンしたり、たくさん恋をしたり、バイトで小銭を稼いで欲しい車に乗ったり、という意味合いが多い。 実際に学生生活を送る中で「遊べるのは今のうちだ」なんて焦燥感を抱くこともあるかもしれない。 そこでひとつ観察してほしいのは、その「遊べるのは学生のうち」という言葉を発している大人たちの属性である。 大概が 「社会人になりたてで覚えることが多くて忙殺されている人」 「結婚して家庭をもって身動きが取れない人」 「学生のうちに思ったような遊び方ができなかった人」 この3種に分類される。私の場合はそうだった。 彼らのどうにもならない現状と、のらりくらり過ごしてきた学生時代の落差が 「学生のうちに遊んでおけ」 というぼんやりとしたフレーズを生み出すのだろう