伊藤園:実はこの話は今に始まったことではなく、2007年10月12日付の朝日新聞で「『1本で1日分の野菜』実は栄養不足」というふうに取り上げられたことがあります。 もともと、厚生労働省は「1日350gの野菜を取りなさい」と量的な面で推奨しているものの、栄養素についての明記はありません。なぜかというと、全国各地で食べている野菜が違うのと、それぞれの野菜に含まれる栄養素が違うからです。それで厚生労働省は栄養素の基準までは決めなかった。とにかく350g取ると、国民はだいたい健康に暮らせることが疫学的にわかってきたので、まずは量を取ることを推奨したのです。 そこで、われわれは350gの野菜を使ったジュースを作ろうというコンセプトで、2004年5月に「1日分の野菜」を発売しました。ただ、「野菜350g分使用」としていますが、もともとの野菜は540g分使っています。540gを搾って、搾りかすを全部取り