このへんやこのへんで生産性と賃金の話が盛り上がっていた。この議論それ自体にはあまり興味もないのだが、Tex記法を使ってみたくて自分用のメモを書いてみる。 両方を読み流した感想としては、前提条件が食い違ったまま議論がすれ違い続けているように見える。更に言うと、いわゆるガチンコ勝負になっているにもかかわらず、互いの議論の前提条件をクリアにしていないのが問題のようにも見える。その辺りを自分なりにクリアにしながら、議論を整理してみたい。 「限界生産力と実質賃金が一致する」というのはどういうことか? まず、「実質賃金と企業の限界生産力が一致する(だから平均生産性は関係ない)」という話なのだが、この文言自体には何の問題もない(上のブログでは「限界生産性」という言葉が使われているが、ここでは限界生産力と表記する。理由は後述)。この関係は以下の式から導かれる。 これは、企業の利潤は、売り上げ(生産量 ×