動作条件まず、前提となるシステム構成を確認しておきましょう。次のようなブロック線図で表される、PID制御システムを考えます。 このシステムにおける制御入力$u$は、PID制御器によって次式で計算されるのでしたね。 $$u(t) = \ubg{K_P\ e(t) \vphantom{K_I \int ^t _0 e(\tau) d\tau}}{比例\ P} + \ubg{K_I \int ^t _0 e(\tau) d\tau}{積分\ I} + \ubg{K_D\ \dot{e}(t)\vphantom{K_I \int ^t _0 e(\tau) d\tau}}{微分\ D}$$ $K_P,K_I,K_D$は、それぞれP・I・Dゲインです。上式を使うと、いかなる時刻$t$に対しても、そのときの入力$u(t)$が導出可能となります。 ただ、逆に言うと、これを厳密に実現させるには、無限に短い