企業や役所などで冬のボーナス(賞与、一時金)が支給される時期。半年ぶりに入ってきたまとまったおカネをすべて使わずに貯金して残しておこうと思う人は、少なくないでしょう。一方で、ぜいたく品や旅行、自己啓発などに充てたり、月々の生活費の赤字を補填したり、住宅ローンの返済に回したりなどしているうちに、気づけば手元にほとんど残っていないケースも少なくないのではないでしょうか。 金融広報中央委員会が11月に発表した調査結果によれば、金融資産がゼロという世帯は全体の3割に上ります。収入自体が高くないために家賃や光熱費、食費、雑費などの生活費をひねり出していくだけで精いっぱいだという家庭も少なくないのですが、一方で、年収が1000万円を超えるような高給取りの世帯でも、貯金ゼロというケースも1割以上あります。 「トヨタ式」を私生活に置き換えて、貯蓄に成功 かつて私も貯金がかなり少ないグループに入っていました