重機が好きだ。 いや、正確には夜中に見る重機が好きだ。 多くの人が寝静まり、町から賑やかさが消える、そんな時間帯。道路にぽつんとたたずむ重機には、昼間にはない独特の表情があると私は思う。 今回は、そんな真夜中の重機たちを見ていきたい。 (木村 岳人) 夜といえば重機だ 東京はいつもどこでも何かしらの道路工事をやっている。最近では、地下鉄副都心線が通る明治通りとか、首都高中央環状線が通る山手通りとか。 仕事帰り、これらの道路を自転車で走っていると、傍らに置かれたままの重機をよく目にする。昼間の工事に使ったものを、夜もそのまま現場に停めているのだろう。 そして、それら夜の時間に見る重機、いわゆる真夜中重機たちは、なんだかとても良い感じなのである。 いかがだろうか。この真夜中のショベルカー、思った以上に雰囲気があると思わないだろうか。 夜中であるがために背後は暗く、街灯などのわずかな明かりに照ら