11/29:古家深一郎 超能力を得た普通の人が、『超人』として、主義主張ではなく雰囲気によってファシズムの道行く政治家を打ち倒す。S・キングの『デッドゾーン』を思い出しました。自分は、例え邪悪でも己の意思と力で世界に挑む犬養のような『超人』に憧れる、この小説内で云うところの普通の人なので、ラストに詩織が潤也に恐怖を感じましたね。彼が結果として作り出すのは青空か焦土か。それとも、青空を望む焦土という絶望なのか。政治主張に現代の感覚の軽さを感じると共に、古典的な人間対超能力者の図式も見出せる、良作でした。・・・・・・うん、やっぱり私 ★