◇直後 3月11日午後2時46分 地震発生。3、4号機の中央制御室はほこりで煙幕を張ったように真っ白になる。各号機で原子炉非常停止の作業。 午後3時27分 津波の第1波到達。 午後3時35分 津波の第2波到達。 午後3時42分 全電源喪失。照明や表示灯が徐々に消える。2号機側の中央制御室は非常灯も消えて真っ暗に。水位計の電源も落ちる。計器類の復旧のため、構内からバッテリーやケーブルの収集を始める。長さ約200メートルのケーブルは重さ1トン以上。社員約40人の人力での敷設は、津波による水たまり、障害物散乱などのため難航。余震のたびに作業中断を繰り返した。 ◇注水 <1号機> 11日午後4時36分 緊急炉心冷却装置(ECCS)による原子炉への注水ができない状況になる。 午後5時12分 代替注水手段や、防火水槽を用いた消防車の使用の検討を開始。中央制御室の計器が電源喪失で使用できず、暗闇の原子炉