続々と雑誌の休刊が決まっていく出版不況のなか、2015年10月に「日本初! ポッチャリ系男性のためのファッション&ライフスタイル誌」と銘打って創刊された雑誌「Mr.Babe」。まだ不定期刊行としながらも、そのユニークな誌面づくりが話題を呼び、創刊号は売り上げが好調。海外メディアからも取材の依頼が来るほど注目を集めている。かなりのニッチを狙ったこの雑誌、その好調の秘訣はどこにあるのか。「Mr.Babe」の倉科典仁編集長に聞いた。 ――創刊の経緯を教えて下さい。 雑誌を企画し、会社にきちんと提案したのは2015年の4月ごろです。それから同年10月に第1号を発売したので、企画が通ってからの展開はかなり早かったですね。ただ、構想自体は5年前からあったんです。当時僕は「メンズナックル」というファッション誌で編集長をやっていたんですが、その雑誌は歌舞伎町のホストのような若い男の子たちがモデルをやっ