9月1 スターン・アンカー周りにあるもの この記事は過去の記事「三笠の後部の考証その4:スターン・アンカーの行方」の補足です。 大正10年の座礁後にウラジオストックのドックに入渠している三笠の写真からは、 スターン・アンカーを支える鉄材の他に、舷側に円形のくぼみ(拡大した部分の(?))が見えます。 【赤矢印部の拡大。右舷のスターン・アンカーを固定する場所】 この(?)について三笠の図面を見ると、FOR FLAMING TACKLE (*1)、あるいは SCUTTLE FOR FLAMING TACKLE (*2)と注釈が書かれています。両舷とも、バス・ルームの区画にあります。また、 SCUTTLE とありますので、穴が開いていて(恐らく)舷窓同様に開閉することがわかります。 また、TACKLE とありますので、滑車装置に関係することは判りますが、FLAMING(点火する、火を放って燃える)