楽天は10月13日、東京放送(TBS)に対し共同持株会社方式による経営統合を申し入れたと発表した。楽天はTBS株式を大量取得し、同社筆頭株主に浮上。13日夕、都内で会見した楽天の三木谷浩史会長兼社長は「収益力の高い電子商取引に強みを持つ楽天と、テレビ・ラジオで影響力の強いTBSが力を合わせ、海外でも通用するメディア企業を目指す」とねらいを語った。 楽天は13日までに、子会社を通じてTBSの15.46%に当たる2938万株を約880億円で取得し、TBSの筆頭株主になった。取得は複数回、市場内で行ったという。今後の買い増しや公開買い付け(TOB)の計画は「未定。市場への影響もあるのでコメントできない」(国重惇史副社長)とした。 TBSには100ページ弱の提案書を提出。この日、三木谷社長はTBSトップと約20分にわたって会談し、経営統合案について説明した。TBS側は「検討する」と答えたという。