実写と異なり、すべてをゼロから創り上げるアニメーションでは、背景の都市や建築、室内のディテールに至るまで意図的に描かれ、独自の世界観を構築している。本展では、1980年代末から2000年代初頭にかけて制作された『AKIRA』(1988、監督:大友克洋、美術監督:水谷利春)、『機動警察パトレイバー劇場版』(1989、監督:押井守、美術監督:小倉宏昌)、『機動警察パトレイバー2 the Movie』(1993、監督:押井守、美術監督:小倉宏昌)、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995、監督:押井守、美術監督:小倉宏昌)、『メトロポリス』(2001、監督:りんたろう、美術監督:草森秀一)、『鉄コン筋クリート』(2006、監督:マイケル・アリアス、美術監督:木村真二)という、日本を代表するSFアニメーションと、これらの作品に参加した大野広司、小倉宏昌、木村真二、草森秀一、高