信号機のない円形交差点「環状交差点」の通行規則などを定めた改正道交法が1日、施行された。適用される8都府県の34カ所のうち、東北では宮城県だけが対象で全国最多の19カ所に上る。信号機がないため、ドライバーの自主的な減速による事故抑止が期待されるほか、災害で停電しても混乱が起きにくいといった効果が見込まれる。 環状交差点は円形で一方通行の道路。住宅街など交通量が比較的少ない区画が対象となる。車は左折で進入し、時計回りに進み、目的方向に左折して抜ける。改正法では進入時や交差点内での徐行が義務付けられた。 対向車線の右折車と接触するケースもなく、事故の減少が予想される。車列がスムーズに流れるため、渋滞緩和や災害時の車避難に有効とみる声もある。信号機の維持管理費や電気代の節約も見込める。 宮城県警は昨年春に選定作業に着手。ことし4月、申請した約25カ所のうち交通量などを考慮して仙台市11カ所