埼玉県警飯能署は１５日、銃刀法違反（所持）容疑で現行犯逮捕した男を約４時間２０分後に釈放したと発表した。同署は「誤認逮捕だった」と認め、１４日夜に謝罪した。 しかし、その後、男が父親（６２）を殺害するため折りたたみ式ナイフを所持していた疑いが強まり、同署は１５日、殺人予備容疑で逮捕した。 発表によると、男は同県飯能市矢颪（やおろし）、自称土木作業員元木幸次容疑者（２９）。元木容疑者は１４日午後５時２５分頃、父親を殺害する目的で同市の父親の自宅近くで折りたたみ式ナイフを所持した疑い。調べに対し、容疑を認めている。 １４日午後５時２０分頃、父親から「息子とけんかになっている」と１１０番があり、同署員２人が自宅に駆けつけたところ、近くでナイフを持った元木容疑者を発見。署員が職務質問し、定規でナイフを計測すると、刃渡りが銃刀法違反の基準（８センチ）を超える８・２センチだったため、所持容疑で現行犯逮

埼玉県警飯能署は１５日、同県飯能市の２０歳代の男性を銃刀法違反（所持）の疑いで誤認逮捕し、約４時間２０分後に釈放したと発表した。 発表によると、１４日午後５時２５分頃、男性の親族から「家族でけんかになった」と１１０番があり、同署員２人が現場の民家に駆けつけたところ、中から出てきた男性が折りたたみ式ナイフを持っていたため職務質問した。署員が定規で計測すると、ナイフの刃渡りが同法違反の基準（刃渡り８センチ）を超える８・２センチだったことから所持容疑で現行犯逮捕した。 しかし、同日午後６時過ぎ、同署でナイフを再計測してみると、実際の刃渡りは７・６センチだったことが判明。同署は同９時５０分頃に男性を釈放し、謝罪した。署員が刃と柄の境目にあるつばの部分まで含めて「刃渡り」と勘違いしていたことが原因という。 同署の鈴木泰弘副署長は、「男性におわび申し上げます。職員に対する指導を徹底し再発防止に努めます