『魔法少女まどか☆マギカ』第十二話、最終回。一ヶ月の空白を経て、十話・十一話・十二話の一挙放送という視聴体験は他のアニメ最終回とはちょっと違った高揚感をもたらしてくれた。 最後までみて良かった点は魔まマの女の子たちの思いもよらぬ泥沼の執着に宿した切実さを発見できたこと。 この気づきを得られたことが、本作に特別な期待を抱いていなかったぼくにとっての収穫だったかな。 というわけで、適度に全体像を俯瞰しつつ、要点をしぼってぼくの感じた『魔法少女まどか☆マギカ』雑感を少し書き綴ってみたいと思います。 少女たちの儚き性愛 ぼくが本作で最も評価したい点が、不条理な現実を前に「少女たちのごく自然な感情が捩れた性愛へと転化したこと」。 同性の友達が欲しただけの杏子は結果的にさやかの死体をベッドに寝かせてもはや叶わない絆を夢想するし、まどかを慕って恩返ししたかっただけのほむらは追い詰められて自身の執着から逃
2011年09月20日23:00 カテゴリ書評/画評/品評 奇跡も、魔法も、あるんだよ - 作品評 - 魔法少女まどか☆マギカ これが、真の魔法か。 魔法少女まどか☆マギカ (DVD/BD全6巻) [初出2011.04.24] 「最高」の「魔作」にして「最悪」の「法作」。その時視聴者は、かつてないほど大量の感動を手に入れるだろう。ボトムラインとして、今後は物語というものを、作品というものを、本作を観ずにして語れない。 以下、「視た」という前提で話を進める。ネタばれを避けたい人は[続きを読む]を押さないように。もっとも本作は遠からず古典となり、「好き嫌いはとにかくあらすじなら一応皆が知っている」ことを前提にできるようになるのだろうけど。 本作「魔法少女まどか☆マギカ」が示したのは、魔の真の姿であり、法の実の姿である。 魔とは、何か。 「よかれと願ってやっていることが、よからぬ方向にものごとを
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く