「ペサ・ンガイ・ンボンゴ!ペサ・ンガイ・ンボンゴ!(金くれ、金くれ)」 怒号と罵声を浴びせられながら、挑んだプロレス取材。 キンシャサは〈キンシャサの奇跡〉として知られる、ボクシングの世界戦が開催された都市。1974年、モハメド・アリは、ベトナム戦争に従軍するための徴兵を拒んだため、ヘビー級の王座、そしてプロボクサーとしてのライセンスを失ってしまう。最終的に、彼は無罪を勝ち取るが、3年と7ヶ月のブランクを強いられた。しかも、復帰後、王者ジョー・フレジャーに敗れてしまう。そのジョー・フレジャーを破ったジョージ・フォアマンとアリが戦ったのがキンシャサであった。モハメド・アリが「ロープ・ア・ドープ」という戦術でフォアマンの体力を奪い、見事すぎる逆転KOで伝説となった試合が、〈キンシャサの奇跡〉である。 このモブツ・セセ・ココ大統領時代の伝説とは別に、キンシャサでは世にも奇妙な格闘技が人気を博して
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