誰が言い出したのか、今までありそうでなかったジョイント・ライブが実現した。ボズ・スキャッグスとTOTOのライブ。3月22日、横浜パシフィコでの彼らのライブの模様をお届けしよう。ちなみに、3月20日と21日にも東京・水道橋のJCBホールでこのライブ、行なわれており、同ホールのこけら落としというおまけもついていたのだが、チケットが入手できなくて、期せずしてこの日になった次第。 もともとボズとTOTOは浅からぬ因縁で結ばれている。ボズの出世作『シルク・ディグリーズ』のサウンド・プロデュースにはデヴィッド・ペイチの力が存分に発揮されているし、ボズとの共作曲もある。『ダウン・トゥ・ゼン・レフト』ではスティーブ・ルカサーもギターで参加、他にもジェフ・ポーカロやデビッド・ハンゲイトも参加し、ここにTOTOの基礎が誕生するわけだ。 その後ボズはAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)の帝王の道をひた走り