パナソニックが開発中のEV用リチウムイオン電池。内部に円筒形電池が140本入る=同社提供 パナソニックの大坪文雄社長はこのほど、千葉市のシーテック会場で講演し、「家電メーカーとして培ってきた熱やエネルギーを効率よく活用する技術は、電気自動車(EV)にも生かせる」と述べ、EV用の電源システム開発に乗り出すことを初めて表明した。 パナソニックはトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)用電池を作る会社に出資しているが、自社では自動車用の電池を生産していない。すでにこの会社とは別に、EV用リチウムイオン電池の開発を進めており、減速時のエネルギーで電気を起こす「回生ブレーキ発電」などと組み合わせて電源システムを独自開発する考えだ。 開発中の自動車用電池はパソコン用の円筒形電池を140本接続し、箱形のケースに収めるかたちのもの。他社の車専用の電池より低価格で高出力を実現できるという。大坪社長は「充電