福島第一原発で被曝(ひばく)した作業員2人が、汚染した水につかっていた足に浴びた放射線量は、約2〜6シーベルトと推計されることがわかった。2人を検査した千葉市の放射線医学総合研究所(放医研)が25日
福島第一原発で被曝(ひばく)した作業員2人が、汚染した水につかっていた足に浴びた放射線量は、約2〜6シーベルトと推計されることがわかった。2人を検査した千葉市の放射線医学総合研究所(放医研)が25日
高木義明文部科学相は25日の閣議後会見で、北朝鮮による韓国への砲撃で停止している朝鮮学校の授業料無償化適用審査について「今年度中の審査再開は困難」との見解を示した。年度をさかのぼっての支給については「(法的に)可能なのかどうか検討する」と述べ、10年度の朝鮮学校卒業生を無償化制度の対象としない可能性も示唆した。 これまでは審査停止の理由を「朝鮮半島情勢が不安定なため」としていたが、会見では「大震災への対応もあり、事務手続きが進まない」と加えた。 朝鮮学校の無償化を巡っては昨年11月に10年度の適用が決まったが、その後の砲撃で審査が停止。朝鮮学校側は「『外交上の問題と教育の問題は別』としていた政府見解と矛盾する」として再三、審査再開を求めていた。【篠原成行】
避難所生活で親しくなった人たちとの別れを惜しみ、動き出したバスの窓から手を振り続ける人たち=25日午前10時、福島県南相馬市鹿島区の市立鹿島中学校、戸村登撮影 福島第一原発から20〜30キロの地域の自治体に対し、政府が住民の自主避難を促すよう要請した。福島県南相馬市では、食料やガソリンが届きにくく、住民の困窮が深刻化するなか、市の避難バス5台が25日午前、計142人を乗せて群馬県草津町に向かった。 同市には(1)「避難指示」の半径20キロ圏内(2)「屋内退避指示」の半径20〜30キロ圏(3)指示のない30キロ以上――の地域がある。これまで人口約7万人のうち約5万人が県内外に避難。指示が出た後、市内のスーパーやコンビニエンスストアが閉まるなど物資不足が続き、桜井勝延市長は(2)(3)の住民にも自主的に避難するよう促してきた。 バスは市内5カ所から出発。その1カ所、鹿島中学校前では大型観
◇祖母「中学進学が…」 晴れの卒業式は18日に開かれるはずだった。着るのを楽しみにしていたセーラー服、小さな胸いっぱいに膨らませた夢。そんな希望の日々のすべてを、津波は一瞬で奪い去った。宮城県石巻市の市立大川小学校は18日現在、全児童108人のうち、24人しか生存が確認されていない。【百武信幸】 北上川が太平洋に注ぐ河口付近。津波は川を逆流して約6キロ先の小学校を襲った。 地震が起きたのは、下校のバスが出る30分ほど前。心配して車で迎えに来た保護者もいたため、児童を校庭に集めて点呼していた。そこにいた大半の児童と教職員合わせて数十人が波にさらわれた。急いだのだろう、遺体でみつかった子どもたちの多くは上履きのままだった。水は2階建て校舎の屋根がわずかに見えるほどの高さまで達した。 「お姉ちゃんとおそろいのセーラー服を準備して、新しい自転車も買って、一緒に中学校に行けるって楽しみにしていたのに
福島第1原発3号機で作業員が踏み入れた水の放射性物質の濃度が原子炉内の約1万倍だった問題で、25日未明に都内で会見した東京電力の担当者は「どんなルートで水が出てきたのか分からない…」と多くを語らず、沈黙した。 会見が始まったのは午前3時50分。作業服姿の3人が約30人の記者に紙を配ると、記されたデータを淡々と棒読みした。「3・9掛ける10の6乗ベクレル、パー立法センチメートルとなっております」 数字の意味を尋ねると、「高濃度です」「4オーダーほど高い数値です」。記者の「ゼロが四つで、1万倍ということですか」との問いにやっと「はい、そうです」と答えた。 原因については「調査中」「分かりません」を繰り返し、当日に線量を調査しなかった危機管理の甘さを指摘されると、困惑の表情で「水が流れてきた経緯を調査する」と話した。
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