この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2019年6月) 貰い子殺人(もらいこさつじん)とは、不倫もしくは父親不明などといった何らかの事情により育てられない新生児を育てるといって貰い子にし、親から養育費を受け取った後で殺害する殺人である[1]。嬰児殺人の因習自体は古来からあると思われるが、戦前に司法制度が整うにつれて殺人事件として立件されるようになり、新聞で報道されることで社会問題化した。 概要[編集] 第二次世界大戦後までの日本では、刑法で堕胎は違法とされ、人工中絶も合法化されていなかった。そのため、不倫の子や父親不明の私生児が少なくなかった。特に、不倫の子の誕生は母親にとってはそれだけで離婚理由になるばかりでなく姦通罪で収監される危険があった。また、社会自体が貧しかったため、既に多
[ 事件 index / 無限回廊 top page ] 寿産院事件 1948年(昭和23年)1月12日朝、当時の早稲田署の柴山、小野の2人の警官がパトロールしていたとき、東京都新宿区榎町15番地付近で長崎竜太郎(当時54歳)という葬儀屋がかさばった木箱を4箱持っていたので、不審に思った警官が木箱を調べてみると、そこから5人の赤ちゃんの死体が出てきた。問い質すと、「この死体は、新宿区柳町の寿(ことぶき)産院というところから頼まれたもので、今、火葬場に運ぶ途中だ」という。さらに、警察署にこの葬儀屋を連行して詳しく聞くと、「今までに30件以上こういうケースを扱った。赤ちゃん1人につき500円貰って埋葬していた」と白状した。 この5人の赤ちゃんの死体を国立第一病院で調べたところ、死因は3人は肺炎と栄養失調、あとの2人は凍死と判明した。さらに、慶応病院で解剖した結果、胃袋には何も食べ物が入っ
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