【ソウル=加藤達也】国際社会に食糧支援を求めている北朝鮮の金正日総書記と“ロイヤルファミリー”を含む特権階級が、中国経由の高級輸入品に囲まれた優雅な生活を営んでいることがあらためて明らかになり、韓国で食糧支援に反対する声が強まっている。 聯合ニュースが中国の税関に当たる海関総署の統計などをもとに伝えたところでは、北朝鮮は今年1月から5月にかけ特権階級のためとみられる洋酒やたばこなどの嗜(し)好(こう)品に約1千万ドル(約7億9千万円)の外貨を費やした。 たばこでは、マイルドセブンやマルボロなど人気銘柄を約750万ドル分輸入。また、ヘネシーXOやシーバス・リーガルなどの洋酒やアサヒ、サッポロなどの日本銘柄ビールといった酒類の輸入額は約240万ドル。高級牛肉も55万ドル分輸入した。 特権階級の中には、マクドナルドのハンバーガーを北朝鮮の高麗航空便で中国・北京から空輸する「常軌を逸した放蕩(ほう