入門GitはGitのメンテナである濱野さんが書いただけあってGitの本質がわかりやすく記されている。 バージョン管理システム(VCS--Version Control System)としてCVSやSubversion(SVN)があるし、分散型VCSとしては、Git以外にもいろいろあるが、まあGitでいいのではないかと。なんといってもLinuxで利用されているという圧倒的な実績。数千人規模のプロジェクトで利用できるスケーラビリティ。そのような規模では、もはやSVNのような集中型VCSではスケールしないというのはあきらかだろう。 VCSの解説は、細かい機能というよりも、そのツールを利用してのプロセスやワークフローあるいは利用しているコミュニティの文化なんていうものを、わたしは理解したいので、その意味で本書は濱野さんの経験からでる貴重なノウハウがつまっている。 Gitなどを使った共同開発の基本的