ぶっちゃけて言えば、東方の世界観はかなり中2病設定である。最強クラスは何人もいるし、言葉の使いまわしはかなり気取っている。通常私はこうした設定に対し鳥肌が立って受け付けないのだが、なぜだか東方の場合は許せてしまうし、むしろかなり好きだ。 その理由を考えてみると、一つの結論に行き着いた。それは東方の根本的な設定であるスペルカードシステムにある。実際にはプレイしていない自分が言うのもなんだが、この設定は実に神がかっている。 まず、東方の基本的な設定として、妖怪(及び一部の人間)は「○○するorを操る程度の能力」と表現されるような能力を持っている。能力の高い妖怪ほど○○の中身は抽象的になる(運命、時間、死)。そして幻想郷誕生の経緯は省くが、ともかくとして妖怪は人間に対する圧倒的優位のもと、人間側としては妖怪の「幻想郷出身の人間は捕食しない」という確約のもと、平和ボケを享受していた。 ところ