なぜ40代独身おばさんが大量に生まれたかというと、この年代は玉の輿に乗るつもりで、フェミニズムを推進していたからである。バブル期のメディアにおいては、「三高」というのが盛んに取り上げられた。高学歴・高身長・高収入ということである。この場合の高学歴とは早稲田慶應が最低条件である。明治だとブランドとしての価値はなかった。不細工を容認するとしても、早稲田慶應以上の学歴で高身長男性となると、一割未満になる。顔が平均以上というところまで絞ると、男性の数パーセントになるだろう。ともかく、そういう玉の輿に乗るということで怪気炎を上げていたのである。これは三流ゴシップ誌だけの現象ではなく、朝日新聞でも「女性は三高を求める」と繰り返し特集された。法律のルールが一夫一婦制であることを考えると、上位一割のハイスペック男性としか結婚しないという風潮は理解に苦しむわけだが、三高でなければ結婚しないという主張をするこ