8月6日の開会式。「がんばろう! 日本」の横断幕を先頭に一斉行進する選手たち。高校野球の原点はフェアプレー精神と言われるが、球児たちには今後、“世界基準のフェアプレー精神”が求められていくのかもしれない 今大会は例年以上に、守備妨害、走塁妨害、ボーク等の違反行為に対するジャッジが厳しい印象がある。「疑わしきは、すべて罰する」という姿勢だ。 それを象徴していたのが大会2日目第3試合、花巻東と帝京の試合だ。1回戦屈指の好カードは激しい競り合いになった。 先行する帝京に花巻東が、1回裏(2点)、4回裏(3点)、6回裏(2点)と、3度までも同点に追いつくという展開。 それでも四たびリードを許し、花巻東は7-8と1点ビハインドで最終回を迎えた。 1死後、代打が左前打で出塁。すかさす代走を送り、その走者が次打者の初球に盗塁を決めた。 1死二塁――。 完全に花巻東の流れだった。が、ここで、主審が試合を静
![甲子園にまでグローバリズムの波が。「頭脳的プレー」は「汚いプレー」?(中村計)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2f330709fddabb8579aa27ce2cc229a79a53b8e5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2Fc%2F-%2Fimg_8c589f8acad1e89f232bb45340b4dcb8396909.jpg)