2005年に、アメリカの出版社 Macmillan より『銀河ヒッチハイク・ガイドの科学』(The Science of the Hitchhiker's Guide to the Galaxy)が出版された。著者は、サイエンス・ライターのマイケル・ハンロン。『銀河ヒッチハイク・ガイド』に登場するさまざまなSF的事象を、1970年代/現在の科学と照らし合わせて解説している。 概要は以下の通りだが、まとめたのは科学にも英語にも素人の私なのでとんでもない誤読をしている可能性は高い。そのため、これはあくまで参考程度にとどめて、全貌をきちんと知りたい方は必ずオリジナルにあたってくださるようお願いする。 1. introduciton 『銀河ヒッチハイク・ガイド』は、あくまでコメディである。ここに出てくるサイエンスは明らかにむちゃくちゃで、でもそれはわざとそうなっている。中にはサイエンスではなくサイ