「はやぶさ」のカプセル内の微粒子の大半が、小惑星「イトカワ」のものと確認され、笑顔で会見する川口淳一郎JAXA教授=東京・霞が関の文部科学省で2010年11月16日午前10時3分、久保玲撮影 7年間、計60億キロに及ぶ前人未到の旅に挑んだ小惑星探査機「はやぶさ」が、人類の宝ともいえる大きな「土産」を持ち帰っていたことが16日明らかになった。プロジェクトを率いた川口淳一郎・宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授は「胸がいっぱい」と声を震わせ、関係者は称賛した。「500点満点」の成果を元に、今後は世界中の科学者が太陽系の誕生の秘密に迫る。【八田浩輔、足立旬子】 【はやぶさ歴史的快挙】カプセル内で確認された「イトカワの微粒子」顕微鏡写真 「帰ってきただけでも夢のよう。夢を超えたことで、どう表現してよいか分からない。点数はない。付けたくない」と川口さんは語った。03年の打ち上げ当時、はやぶさが数