栃木県警の石川正一郎本部長から謝罪された菅家利和さん(左から2番目)=17日午前11時すぎ、宇都宮市塙田の栃木県警(写真:産経新聞) 平成2年の足利事件をめぐり再審請求中に釈放され、栃木県を訪れた菅家利和さん(62)は17日、県警本部で石川正一郎本部長から直接謝罪を受けた後、栃木県庁で記者会見し、「本部長が謝っているのを見て考えが変わった。許す気になった」と話した。 [フォト]菅家さんインタビュー「刑事も人間」 一方で、菅家さんは「誤ったDNA鑑定を行い、無実の私を17年半苦しめた科警研の技官らは絶対に許さない。再審で間違いを明らかにしてほしい」と述べた。 弁護団は、栃木県警の石川本部長が面会の際に「当時の捜査員全員を代表して、自分が悪い」と述べたことを明らかにし、「県警の心からの謝罪は伝わった」と述べた上で、「この問題は県警だけの問題だけない。検察、裁判官らの誤りを明らかにしていく