選挙を支えたボランティアと共に「当確」を喜ぶ山本太郎候補。至って冷静だ。=21日午後9時10分、高円寺 写真:山田旬= ビリビリと窓ガラスを揺らす どよめき が起きた。午後9時10分、NHKの選挙速報が山本太郎候補の「当選確実」を告げた瞬間だ。東京・高円寺の雑居ビルに設けられた山本氏の選挙事務所は歓喜に包まれた。 「タロー」コールが響くが、当人は至って冷静だ。 山本氏の選挙を支えたのは1,000人超のボランティアだった。大政党のように組織に頼った選挙ではない。とりわけ民主党のように「市民運動」を抱き込み、労働組合に頼った選挙でもなかった。 原発のタブーに触れたため仕事を干された山本氏が訴える「脱原発」は鬼気迫るものがあった。「放射性物質を子どもたちに食べさせてよいのか?」「国会議員はどうして本当のこと言わないんだよ?」…… 瓦礫の焼却反対集会や再稼働反対集会には、いつもと言ってよいほど山本