瀬戸内海の採れたて生海水を詰め込んだペットボトル飲料「瀬戸内ソルトウォーター」を、飲料メーカー中堅のワンガリアが7月上旬に発売した。夏本番を前にして、水分と塩分を一度にまとめて補給できる飲料として人気を集めそうだ。 瀬戸内海から汲み上げた海水を、兵庫県内にある同社の加工処理場で何も加工処理せず、そのまま直接ペットボトルに封入することで、素材本来の風味を損なうことなく、家庭でも手軽に海水を飲めるようにした。「漂流中のいかだで飲むのと全く同じ味わいと磯臭さを実現した」という。 開発のきっかけは「ミネラルウォーターはどこでも手に入るのに、食塩水はコンタクトレンズ洗浄用か、医療用の生理食塩水くらいしか飲めない」という消費者からの声だった。「天然の海水はほぼ無尽蔵にあるのに、なぜ今までどの社も発売しなかったのか。意外な盲点でした」と、同社広報は話す。 熱射病予防のためには、水分だけでなく塩分の補給も