最近、ネットで安易な「ブラック企業」叩きが増えてきたように感じる。 私も「ブラック企業」を擁護するわけではないし、「ブラック企業」が減って欲しいと願っている。しかし、何かあればすぐに「ブラック企業」だというレッテル貼りをして、「ブラック企業」を叩く風潮が加速すれば、状況はますます悪化しかねないと危惧している。つまり、「叩く」ことは何ら「解決」につながらないばかりか、むしろ問題を深めてしまいかねないと思うのだ。 一般的には「ブラック企業」と呼ばれるような労働環境であっても、働いている本人はそこそこ納得している、ということが十分にありうる。何が「ブラック」なのかの感じ方は、人によってかなり違う。「ブラック企業だ」というバッシングや風評被害によって、実際に経営が傾き、潰れることになれば、そこで納得して働いていた人も困るのだ。 本人が迷惑しているわけでもないのに、特定の企業を「ブラック企業だ」とネ