未来に必ずやってくる老いや死への不安。 考えても仕方ないと 紛らわせますか? 真正面から向き合いますか? 依存心 困ったことに、私たちはとても不確かなものに依存しながら生きている。 大事な人、自分の健康や命、能力、富や肩書き などなど。 私たちは同時に、それらを失いながら生きている。 そしていつか、すべてを失う時が 必ずやってくる。 10代の頃から、”失う”ということがとても怖かった。 若かった私は「誰にも依存しないで生きればいいんだ」と思った。 もとより、期待しなければ失うこともない。 だけど、心はそれに反して求めたがるもの。 頭がブレーキをかけると、心はなおも進もうとする。 いつもジレンマだった。 私は20代で挫折をして、30代で両親を亡くした。 自分はひとりで生きてきたわけじゃないんだ と思い知ったのはこの時で、それからは なにかに寄りかかることをためらわなくなった。 先のことは考え