辞書作りの必要 編集の現場では、固有名詞を間違えることについて「駆け出し以下」と厳しい評価をされます。 人名を間違えた場合は「相手からのクレーム」という形で気付かされることが多いのですが、地名を間違えた場合はミスに気付かないまま同様のミスを重ねるというケースも少なくありません。 とはいえ、地名ほど紛らわしく、間違えやすいものもないことは事実です。 たとえば埼玉県内の例ですが、北埼玉郡大利根町と南埼玉郡白岡町に「あらいしんでん」という地名があります。 一方は「新井新田」、もう一方は「荒井新田」です。 このような場合、ATOK辞書に多少の手を加えれば あらいしんでん_ 新井新田《北埼玉郡大利根町》 荒井新田《南埼玉郡白岡町》 というぐあいに両者を明確に区別することができます。 それぞれの候補語(あるいは必要とする候補語のみ)にコメントが出れば、入力時のストレスは格段に解消されるのではない