国の特別天然記念物のトキについて、環境省は野生復帰の取り組みを進めている新潟県佐渡市以外でも定着させることを目指し、5年後の2026年度以降に本州でも放鳥を行うことを決めました。 トキはかつて、日本のほぼ全域で生息していましたが、乱獲などの影響で一時、自然界から姿を消し、新潟県佐渡市で人工繁殖と放鳥の取り組みが進められてきました。 その結果、佐渡島での野生での生息数は年々増加し、昨年末の時点で442羽まで増えたと推定されるということです。 一方、佐渡島だけで定着が進んでも病気が広がるなどして一気に数が減ってしまうおそれがあることから、環境省は、複数の場所で野生復帰の取り組みを進める必要があるとして、2026年度以降、本州でも放鳥を行う方針を決めました。 佐渡市で生まれたトキが本州に飛来することはたびたびありますが、これまでのところ定着には至っていないということで、実際に本州で放鳥が行われれ