求人情報を眺める男性2人(2017年4月12日、ソウルで開催された求職イベントにて) Kim Hong-Ji-REUTERS <一人当たりGDPは先進国の目安となる3万ドルを突破した韓国だが、豊かさの実感はなく幸福度も高くない。潤っているのは財閥グループや高所得層だけで、一般の労働者はむしろ貧しくなっている> 韓国における2018年の一人当たりGDP(国内総生産:国内で1年間に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額を人口で割ったもの)は31,370ドルと、ようやく3万ドルの壁を超えた。朝鮮戦争が終わった時点の1953年の一人当たりGDPが66ドルであったことに比べると目覚ましい成長であり、2006年に一人当たりGDPが2万ドルを超えてからわずか12年での成果である。一方、2018年の一人当たりGNI(国民総所得=国民が国内外から1年間に得た所得の合計額を人口で割ったもの)も31,349
![一人当たりGDPが増えても普通の韓国人が豊かになれない理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/57a23876a86bf330abd8ad0d8f952475d80ff790/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fkim_m%2Fassets_c%2F2020%2F01%2FKim200108_Koreagap-thumb-720x480-179932.jpg)