どうして0と1を判別できるだけの機械に、多種多様の複雑な計算を行わせているのか、その結果を人間が理解できるように表示させることができるのか、さっぱりわからない。 不調になれば、システム内部のコンフリクトを回避するよう努めたり、詳しい人の説明を受けて直接ソースをいじったり、最悪の時は再インストールするくらいのことはできる。もちろんメモリやHDDを交換する程度のことは日常茶飯事である。 しかしコンピュータを使って文章を書いたり絵を描いたりすることが目的の人間には、それで精一杯だ。複雑なプログラムを組んだり、基板をいじってシステムを拡張するなど及びもつかない。 それで不自由なく暮らしている。同様に、たいがいのことに関しては、ノウハウの安易な取得を行うことで日々を過ごしているわけだ。 もし各種の家電が使えなくなれば、僕には火を起こすことがせいぜいだろう(もしかしたら、それすらできないかもしれない)