米国の放送・映像関連業界では,ネット配信動画を「over the top video(OTT)」と呼ぶ。これは,従来型のCATVや衛星放送,光回線を使ったテレビ向け映像サービス(telco TV)の“頭越し”に視聴者に届く動画という意味だ。 OTTを使ったテレビ向けサービスが本格化すると,CATVなどの契約数が減少してしまうと危機感を持つ業界関係者は多い。実際,米調査企業のSNL Kagan社によれば,2010年4月以降に,CATVなどの従来型サービス全体の契約数は初めて減少に転じた。長引く不況の影響も大きいが,OTTの台 頭を減少の背景に挙げる声も多い。 OTTは,視聴者が支払う料金が従来型サービスよりも安価で済む。例えば,米Netflix社のVODサービスは,月額7.99米ドルで見放題だ。単純 比較はできないが,月額100米ドルを超えることもあるCATVの料金よりも圧倒的に安い。OTT
録画テレビの先がけとなった日立コンシューマエレクトロニクスの「Woooシリーズ」(写真は2011年5月発売の「Wooo XP07シリーズ」)(画像クリックで拡大) 家電メーカー各社の薄型テレビ2011年春モデルが出そろった。「3D元年」として注目を集めた2010年は、09年5月からスタートした「家電エコポイント制度」が終了するというタイミングだった(後に11年3月末まで延長された)こともあって、エコポイント商戦向けのエントリーモデルから3D対応高画質ハイエンドモデルまで幅広いラインアップが発売された。 10年モデルで3D表示のための4倍速駆動や超解像技術、LEDバックライトの部分駆動などさまざまな高画質化技術が結実し、画質競争が一段落した感がある。日立コンシューマエレクトロニクスの「Woooシリーズ」や東芝「REGZAシリーズ」が切り開いた「録画テレビ」が一般化し、大手メーカーすべてがライ
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