マスクをしても意味はない PM2.5の恐怖が、再び首都北京を覆っている。12月8日から10日まで、初めて「レッド警報」が出されたのだ。よほどの急用がない限り外出を自粛しろ、という最高レベルの警報である。 PM2.5が深刻になるのは、毎年冬である。北京市では、11月15日から翌年の3月15日まで、集団暖房が入るからだ。ただし暖房が入るのは、ひと冬分の暖房費、約3,000元(約6万円)を前納した家屋に対してのみだが。 ともあれ、あのPM2.5の恐ろしさは、経験した人でないと分からないだろう。まず眼球の奥がズキズキして、涙目になってくる。続いて鼻と喉元がヒリヒリして、言葉を発するのが辛くなってくる。マスクなんかしても意味はない。 次に来るのが頭で、ペンチか何かで締め付けられるようなグリグリした痛みに襲われる。これで思考能力が低下する。最後に背骨がズキンズキンと来る。こうして、立っていることすら辛
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