人間と暮らし、人間のために働いてくれる犬は数多い。 古くは番犬、猟犬、牧羊犬など。現代の生活の中では、盲導犬をはじめとした各種の補助犬、警察犬や麻薬探知犬などがいる。災害の最中には、訓練された災害救助犬が人間を救ってくれる。 また、日本ではあまり聞かないような仕事についている犬もいる。 この3匹のボーダーコリーは災害、特に山火事の後に活躍する犬だ。特性のリュックを背負って山火事の跡地を走り回るという仕事なのである。 犬が山火事の跡を走り回ることがいったいどんな効果を及ぼすのだろうか? その秘密は背負っているリュックにあった。 走り回って植物の種を蒔くボーダーコリー 3匹のボーダーコリーは、6歳になる母犬のダスと、2歳になる娘のサマーとオリヴィアだ。 2017年初頭、チリ中部では、140万エーカー(約5,700平方キロメートル)を焼く大規模な山火事が起こった。家屋の被害は1,500軒以上、少