乳幼児を中心に感染する「RSウイルス」の感染者が急増している。国立感染症研究所は25日、全国約3千カ所の医療機関から報告された9月10〜16日の患者数が3789人になったとするまとめを発表、1週間当たりの数が昨年のピーク時を超えたことが明らかになった。 【図で見る】「手洗いダンス」一緒に 震災で重要性を再認識 RSウイルスは、2歳までにほとんどの子供が感染するとされており、発症すると発熱や鼻水、せきなどの症状が出る。悪化すると肺炎や気管支炎を起こし、小さな子供ほど症状が重くなる。 例年、秋から患者が増えはじめ、冬にかけてピークを迎えるが、昨年と今年は7月ごろから増加。特に今年は増加ペースが早く、関係者は注意を呼びかけている。都道府県別で最多は福岡県の643人。以下、東京都358人、宮崎県353人、大阪府225人と続いた。 元感染研感染症情報センター長の岡部信彦川崎市衛生研究所長は「