いよいよクライマックスが近づく人気ドラマ『下町ロケット』(TBS系)。 その前半では、町工場の社長である主人公がロケット開発の夢を叶える様子を描いていたが、実はそんなストーリーによく似た会社が実在する。 【参照】さらば電力会社!自家発電で生活する人々が急増 札幌からJRの特急とタクシーを乗り継いで1時間少々。旭川や富良野にほど近い、人口1万人余りの北海道・赤平市の西の外れにある産業機器メーカー「植松電機」だ。 時代の流れに合わせ、炭鉱での掘削機器や自動車のモーターの修理を手がけてきた同社は、2000年からパワーショベルに取りつけるリサイクル作業用マグネットの開発・製造を本業としている。現在、この分野での国内シェアはほぼ100%、年商は3億円を超えるが、従業員はわずか18名で、事業規模としてはむしろ町工場に近い。 同社を切り盛りしているのが、1966年生まれの植松努専務だ。少年時代から