2011年ごろからブルーライトカットめがねが続々と登場し、1つのトピックを形成している。ブルーライトとは、その名前のとおり可視光の中の青色の光で、科学的にいうと380ナノメートルから495ナノメートル前後の波長を持つ光だ。 太陽光などの可視光線に含まれているブルーライトに注目が集まったのには2つの理由がある。1つはおよそ10年前に、人間の目に視覚情報処理ではなく生体リズムをコントロールするための光受容体の存在が確認されたこと。これがブルーライトを感受する光受容体だったことから、サーカディアンリズム(概日リズム、体内時計)との関連が研究されはじめた。 もう1つは、LEDを使った照明や液晶ディスプレイなどの普及だ。PCやスマートフォン、タブレット端末などのLEDディスプレイは、それ以前に使われていたブラウン管や冷陰極管をバックライトに使う液晶ディスプレイに比べて、ブルーライトを多く発光する。ブ