米南部バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者と、差別主義に反対する人たちの衝突事件を現場で取材した。 テレビでは、屈強な男たちが反対派と激しく殴り合う映像が繰り返し報じられたが、数百人集まった白人至上主義者の中で、自ら相手に殴りかかる「武闘派」はそれほど多くはなかったという印象だ。 どちらかというと、ひ弱に見える20代の若い白人男性の姿が目立った。 彼らはその外見とは裏腹に、臆すことなく、人種差別発言を繰り返す。「環境の良い白人が住む地域に、黒人が政府の援助を受けて住むことは認めない」「IQが低い人種は他にもいるが、黒人は暴力的だから許さない」。若い世代の発言は、年配の白人至上主義者よりも過激だった。 事件から1週間がたち、当日取材した数人の白人至上主義者から、メールが届いたり電話があったりする。普段こちらから問い合わせることはあっても、取材した人から連絡があるなんてめったにな