12日、ドイツ・ベルリンで会談前に握手を交わす韓国の尹炳世外相(左)とシュタインマイヤー独外相(宮下日出男撮影) 【ベルリン=宮下日出男、ソウル=藤本欣也】「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録に反対する韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は12日、ベルリンを訪問し、ドイツのシュタインマイヤー外相と会談した。ドイツは世界遺産委員会の議長国で、7月初めに委員会が登録の可否を決めるのを前に働きかけたとみられる。韓国は超党派の国会議員団による委員国への訪問など、外交攻勢を強めている。 尹外相は世界遺産委員会の副議長国の一つであるクロアチアも訪れ、13日に外相会談を行う。韓国外相のクロアチア訪問は1992年の国交正常化以降初めて。尹外相は一連の外相会談で日本との間で行っている当局間協議の状況を説明し、登録反対を働きかけるとみられる。 韓国はまた、国会の外交統一委員会も超党派による議員団を構成し